2012年03月22日

武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

武装神姫
SymphonyRondo
Fragments of the Recollections

それは
― 思い出の欠片 ―

かつて、武装神姫公式SS掲示板で展開されたコラボレーション企画。
ここでは、その企画に投稿したものを発掘掲載していきます。
コラボレーションという性質上、物語の断片にしか残されていない物も多くあります。

そう、だから
― 欠片 ―

ひと時の追憶にお付き合いください。
タグ:武装神姫
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2012年07月01日

ときめき神姫学園3月 "4度目"の春

ときめき神姫学園3月 "4度目"の春

送信者 製作第二倉庫

華倶夜「さて、と行ってくるわ」
万年「気をつけてな」
華「はいはい」
ぞんざいに左手を振りながら、振り返りもせず学園へ向かう華倶夜。

華「"4度目"ね、この時期にこの道を行くのは・・・あ〜めんどくさい」

家庭の事情やらなんやらで去年の4月早々に休学し、漸くの復学。
面倒くさいと言いながらも、退屈しない学園生活を彼女なりに楽しんでいるらしい。
この学園で迎える"4度目"の春。

新しい日常が始まる。

撮影日:2008/03/29
posted by 万年睡眠不足 at 00:30 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

2012年07月02日

ときめき神姫学園3月 そして出逢いの時へ

ときめき神姫学園3月 そして出逢いの時へ

送信者 製作第二倉庫


復学について確認をすませた華倶夜は人気の無い校内を巡り、かつて僅かな時間を過ごした 3-C 窓際最後尾の席に着き空を眺めていた。

「大分変わった様で、何も変わっていなくて。何も変わっていない様で大分変わっていた。・・・一年て長いのね。」

呟いた声は、思いのほか大きく響いていた。巣立ちの儀式を終え、出会いの儀式を待つ校舎は - 寂しい様な、落ち着く様な - 不思議な静けさに満ちていた。目を閉じ耳を澄ませばあの日の喧騒が蘇る様に。

「・・・あの喧騒を共に過ごした仲間は皆巣立ち、ここにはアタシが一人だけ・・・」

らしくなく感傷的になる華倶夜。

(・・・おかえり・・・)

校舎が喋る訳無い、そんな無粋な思考を掻き消して。

「・・・ただいま・・・また、よろしく頼むわ。」

(・・・あぁよろこんで・・・)

ふと、気が付いた様に呟く。

「・・・なんて事無い。アタシ、結構好きだったのね、この学園の事。」

出逢いの時まで・・・あと少し。

撮影日:2008/03/30
posted by 万年睡眠不足 at 02:31 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

2012年07月05日

ときめき神姫学園 4月 春風と馴染みと華が咲く

ときめき神姫学園 4月 春風と馴染みと華が咲く

送信者 製作第二倉庫





こんばんわ、華倶夜よ。

神姫学園高等部 3-C 、その始まりの日。・・・にもかかわらず、あの娘は屋上でお昼寝 - いい御身分ね。久々の再会、しかも同じクラスになったんだもの挨拶位してくれてもバチは当たらないと思わない?

少しからかって帰ろうかしら?・・・燃やされない程度に、ね

ふふっ




今なすべき事が酷く簡潔に黒板に書かれていた。

 自 己 紹 介

「で、アタシの番って訳ね。」
そう言うと、立ち上がり一通りクラスを見回す。
「知ってるだろうけど、休学してた姫月 華倶夜よ。って言っても別に、年が一つ二つ違う位で敬語も無いから、呼び易い様に呼んでくれて構わないわ。・・・ふぅん、これと言って言う事もないんだけど・・・そう、ね。高等部のラスト一年、存分に満喫して、そして胸を張って卒業したい。そんなところかしら。」
一呼吸区切ると。
「楽しい一年になりそうね。よろしく頼むわ。」
ホームルームはつつがなく進んで行く。放課後、神姫学園屋上。寝転がる犬型神姫に影がかかる。
「早速お昼寝?いい御身分ね、イグニス。」
「・・・アンタは帰らないのかい、華倶夜さん。」
億劫という雰囲気を隠しもせずに答えるイグニス。その隣に座る華倶夜。
「帰るわよ?伝言を頼んだら、ね。」
「頼む?アタシにかい?」
「えぇ"かりんさん"へ、ね。」

 ざ わ

イグニスの目つきが鋭くなり、炎の様な気配が辺りを満たす。
「睨まないで、単に"よろしく伝えてくれ"って話よ。・・・馬に蹴られたいなんて趣味、持ち合わせてないわ。」
意地悪く笑いながら話す華倶夜に、からかわれたと気付き不機嫌に背を向けるイグニス。
「久しいわね。みんな元気?」
「ん?あぁ。うんまぁね。」
「そ。」
「制服汚れるし、スカートしわになるわよ。」
「うっさい。」
「ふふっ。」
久方ぶりの再会、春風に桜舞う中他愛も無い話の華が咲いていた。

撮影日:2008/04/05
posted by 万年睡眠不足 at 00:36 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

2012年07月06日

ときめき神姫学園 4月 白と黒とお祭騒ぎと

ときめき神姫学園 4月 白と黒とお祭騒ぎと

送信者 製作第二倉庫







こんばんわ、華倶夜よ。

"屋上の眠り姫"に挨拶をして、ヤキを入れられ前に帰る事にしたアタシ。校門へ向かう道すがら、呼び止める声に振り返る。

そこに居たのは・・・



「姫月さん?」
遠くの空が蒼から緋に変わり始めた頃。校門へ向かう道すがら、かけられた声に振り向くと天使型神姫が居た。
「えっとハクウさん?」
「はい、今からお帰りですか?」
軽い足取りで追いつくハクウを待ち、答えながら歩き出す華倶夜。
「えぇ、ちょっと"屋上の眠り姫"に挨拶をね。貴女は?」
「生徒会の皆さんのお手伝いと、それから部活で勧誘を」
「ご苦労な事ね。この学園、個性的な生徒と個性的な部活ばかりだから」
「あはは、楽しいですよ?充実してて」
「ふぅん」
「姫月さんは部活は?」
「ずっと帰宅部だったし、興味ないわね」
「そうですか、結構いいと思うんですけどね、みんなで一つの目標に向かうとか」
「苦手なのよ、集団で行動するの。お祭騒ぎは外から見ていたいくちなの、アタシは」
「・・・」
少し寂しそうな表情をするハクウ。
「・・・?乙なものよ、外から眺めるお祭も」
「・・・それも、いいのかも知れませんがやっぱり一緒に騒ぎませんか?お祭騒ぎは」
キョトンとする華倶夜。
「も、勿論無理にとは言わないですが、姫月さんと騒いでみたいと思う人もいるかも・・・というか、私は姫月さんとも・・・」
「ぷっ、ふふっふふふふふ」
「あ、あの気を悪くしたなら・・・」
「いえ、ごめんなさい、貴女って人を良く見てるのね、それにとてもいい娘」
「えっ?えぇ?!」
「好感が持てるって言ったのよ」
ウィンク一つハクウに贈って続ける。
「そうねクラスメイトのありがたいお言葉は心に留めておくわ。ただ、そうね一つ気に入らないんだけど・・・」
「えっ!!私姫月さんに何か」
ハクウを指差しながら
「そ、れ。もう少しくだけた呼び方できない?名前を呼び捨てで、3・2・1・ハイッ」
「あっえっ、華倶夜・・・さん・・・ぁぅ。」
「ふん、まぁ努力目標ね、期待しないで待ってるわ。"ハクウ"・・・で、構わないかしら?」
「はい」

他愛も無い話をしながら歩いたところで。
「アタシはこっちなんだけど」
「じゃぁここで」
踵を返し、軽く左手を振りながら立ち去る華倶夜と見送るハクウ。
「えぇまたねハクウ」
「はい、華倶夜さん」

・・・とシンシエ、チャラケン。
「彼女に害意は無いと判断します」
「くえねぇ女だねぇ」
「もぅっ二人ともぉ」
忠実な白と黒の守護騎士、そしてその姫もまた帰途に着いた。

撮影日:2008/04/06
posted by 万年睡眠不足 at 03:23 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

2012年07月07日

ときめき神姫学園 4月 華倶夜のお部屋

ときめき神姫学園 4月 華倶夜のお部屋

送信者 製作第二倉庫

こんな時間にアタシの部屋になんの用?
女性の部屋に来るなら時間とマナーをわきまえて欲しいわね
・・・え?聞きたいこと?まぁいいわ答えてあげる

撮影日:2008/04/07
posted by 万年睡眠不足 at 00:25 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

ときめき神姫学園 4月 迷子の子猫とアタシのミスと

ときめき神姫学園 4月 迷子の子猫とアタシのミスと

送信者 製作第二倉庫

こんばんわ、華倶夜よ。

アタシだってミスの一つや二つする訳なんだけど
・・・あの朝は要とのトレーニングがいつにも増して激しかったのよ
・・・・・・言い訳ね、あの娘には悪い事をしたと思ってるわ

・・・あの娘自身何が起こったのか判ってなかったみたいだけど・・・



アタシはその朝も学食に居た。毎朝楽しみにしている憩いの時間、その最重要ファクター - ピーチ系の飲み物を買いのんびり教室へ向かっている時の事だったわ。
「遅刻〜っ!!」
緑の弾丸が - もとい猫型神姫がとんでもない勢いで突っ込んで来た。直撃は嫌ね、なんて考えた時にはブレーンバスターで抱え上げていた。
「あ゛っ(しまった!!要とのトレーニングの癖がっ!!)」
「ふぇっ?」
投げ捨ててはまずい、と更に回転を加え背中からアタシの腕の中にお姫様抱っこのようにスポッと落とす。このまま膝に叩きつければ高角度ブレーンバスター式バックブリーカーね・・・等と思考が横にそれながら、腕の中の娘を下ろして立たせる。
「狭い学園、そんなに急いでどこに行こうとしてたのかしら」
アタシのミスは棚に上げておく・・・仕方ないじゃない反射的な行動だったんだもの。
「教室です、遅刻しそうだから」
「この先は学食よ、・・・遅刻ねぇ・・・後40分近くさ迷うつもりだったの?貴女」
アタシが今日見た時計が一律同じ時間だけ狂ってなければ、今はそういう時間。結局のところこの娘が時計を見間違えていたらしいわ。

流石にいきなり投げ飛ばしかけたのは悪かったと思って、この娘の教室まで連れて。行く事にしたんだけど。

「あっあれっ」

 グ イ

アタシの左手が引かれる。
「校内探検は放課後になさい。これで遅刻したら元も子もないでしょ」
「あっはい・・・ごめんなさい」
猫耳がしゅんとなる。この娘、方向音痴ってのもあるみたいだけど、見る物全てが珍しくて仕方ないみたいね。・・・興味を示したものにフラフラっと吸い寄せられるから、手を繋いでないと危なっかしくてしょうがないわ。
「・・・箱入りだったのね・・・」
「ふぇ?」
「なんでも無いわ」
何だか八千代姉妹を連れての散歩を思い出すわね。

「着いたわ、1-C」
「ありがとうございます。あっ私マリーシアと言います」
「華倶夜よ、3-C 姫月 華倶夜」

後日、アタシとマリーシアの熱愛記事が新聞部により掲示されていた。アタシがマリーシアをお姫様抱っこしているところと、手をつないで歩いているところをすっぱ抜かれたらしい。即日、"誠意"と"熱意"を込めたアタシの説明により、誤報謝罪の記事を掲示してもらえたわ。
余談だけど状況説明の際、"アクシデント"で高角度ブレーンバスター式バックブリーカーの威力を確認する事ができたんだけど・・・禁じ手に指定ね・・・いくらなんでも威力がヤバすぎるわ。

・・・えっ?記事を書いた新聞部の娘との仲?・・・良好よ。アタシを見た途端、青褪めた顔で油の切れた様なギコチナイ笑顔を向けてくれる程度にはね

撮影日:2008/04/09
posted by 万年睡眠不足 at 00:42 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

2012年07月08日

ときめき神姫学園 4月 春の陽気と耳かきと

ときめき神姫学園 4月 春の陽気と耳かきと

送信者 製作第二倉庫

こんばんわ、華倶夜よ。

アンタ達はキチンと身嗜みに気を使ってるかしら?アタシの場合、自分の事だけじゃなくて妹分達の面倒も見ないといけないのよね。

そんなお節介が巻き起こしたちょっとした風景、これはそんなお話よ。



「う〜耳の奥がガサガサゆ〜よ〜」
放課後の3-C。きっかけは HST型神姫 テスタロッサ=フィオラ(愛称:テッサ)の一言だった。
「ちゃんと耳掃除してるの?」
「あ〜ぃゃぁ〜あはははは・・・」
華倶夜の質問に苦笑いを返す。
「ふぅ・・・こっちいらっしゃい」
呆れたと言わんばかりの表情で手招きすると、自分の席の隣に椅子を並べテッサを座らせた。

ポンポン

左手で自分のフトモモを叩く華倶夜、右手には耳かきが握られている。
「えっ!!ちょっ、まさかっ」
若干頬を赤く染めながらたじろぐテッサ。
「ガサガサ鳴って気になるんでしょ?早くなさい・・・心配しなくても妹分達の耳掃除で慣れてるわ、こう見えて得意なのよ?」
そうじゃなくて、と言いた気な表情を浮かべるが耳が気になるのも事実。
「・・・うっ・・・じゃぁお言葉に甘えて・・・」
意を決した。

コリッ
「んんっ」

コリコリッ
「ふぁっ・・・ぁふぅ」

(・・・これは・・・極楽かもしんない・・・)
「・・・姫月さん・・・」
「ん?」
「・・・いいにおいですねぇ〜・・・香水ですかぁ〜」
「お香よ、制服に香りを移してあるの。香水みたいなにおいの強いものは苦手なのよ」
「なるほどぉ〜」

「ふっ」
「んぁっ・・・はふぅ」
「はい、反対」
「えっ?」
「ついでよ」
「はぁ〜い」

気だるい放課後に春の陽気、絶妙な気持ち良さの耳掃除に華倶夜の香り、穏やかに時間が過ぎていく。
「はい、おしま・・・もぅ、しょうのない娘」
「・・・く〜・・・」
優しく髪をなでる。

「んっ・・・あれっ」
「お目覚め?」
「ごめんなさいっ私どれ位・・・」
ガバッと起き上がり謝るテッサ。
「いいのよ、慣れてるし。まぁこの陽気だもの眠くもなるわ」
気にした風も無く帰り支度を済ませ席を立つ華倶夜。
「耳掃除位きちんと自分でしなさい」
「あのっ・・・またお願いしても・・・」
「・・・ふふっ・・・高いわよ?指名料」

この時、断らなかった事が華倶夜の悲劇、あるいは喜劇の原因だった。

翌日の昼、華倶夜の席に奇妙な人だかりができていた。
「・・・えぇ〜と・・・何事?」
「「「「「「お願いしますっ!!」」」」」」
そう言って突き出された手には耳かきが握られていた。
「え゛っ」
華倶夜の目線の先にはひたすら平謝りのポーズを見せるテッサがいた。

同日放課後の屋上。お腹を抱え肩を小刻みに震わせているイグニスと、憮然とした表情の華倶夜。
「・・・笑いたいのなら笑えばいいわ」
「くっくっくっ、それで全員片付けて放課後は捕まる前にここに逃げ込んだと?くっくっくっ」
「流石は屋上の番犬様の御利益ね、誰も来ないわ」
「あっ華倶夜さん、よかったぁまだ帰ってなかったんですね・・・実はお願いが・・・」
後ろ手に"何か"を持っているハクウ、その目線の先で華倶夜は大きくうなだれ、イグニスは床を叩いて笑い転げていた。
「・・・はれ?」
首を傾げるハクウ。
「・・・ブルータスお前もか・・・はぁ・・・いいわよ・・・いらっしゃい」
うなだれたまま座り直し手招きする。

コリコリッ
「はぅっ・・・」


撮影日:2008/04/12
posted by 万年睡眠不足 at 00:15 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

ときめき神姫学園 4月 貴女が望めばそれは「矛盾」でなく・・・

ときめき神姫学園 4月 貴女が望めばそれは「矛盾」でなく・・・

送信者 製作第二倉庫

こんばんわ、華倶夜よ。

アタシが武道館の近くに居たのはただの気まぐれ。でも、あの娘に話しかけたのはアタシの意思。

お節介

それは百も承知。でも誰だって一言欲しい時ってのはあると思うの。今がその時、アタシにはそう思えた

ねぇ、確かにそれは「矛盾」かもしれない
でも、貴女の選んだ道ならそれは矛盾しない
貴女の望んだやり方なのだから



熱気の余韻を残す武道館、その近くの木陰にあるベンチにやや項垂れて腰を下ろすハクウ。
ピト・・・ヒンヤリ
「ひゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「まさかそんなに驚くとは思わなかったわ、えとごめん」
ハクウの悲鳴に面食らった華倶夜の手にはスポーツドリンクのペットボトルが握られていた。
「華倶夜さん?!」
ペットボトルの結露で濡れた頬を押さえるハクウ。
「お詫びよ、あげるわ・・・元々そのつもりだったし」
ペットボトルを手渡し隣に座り、自分用のペットボトル - ピーチティー - のキャップを捻る。
「あ、ありがとうございます」
「しょげてるわね」
「いきなりですね、見てたんですか?」
ピーチティーを僅かに口を含み喉を潤し、ハクウの方を見もせずに口を開く。
「多分、彼女 - 茜嵐さん?の言っていた事は正しい、あのやり方じゃ茜嵐さんの言う通りの”強さ”は得られない」
「・・・それは・・・」
「でも、茜嵐さんが逆立ちしたって貴女の”強さ”は得られない・・・とも思うわ」
「え?」
「アタシは茜嵐さんの事を良く知らないけど、彼女は降りかかる火の粉を切り払う”強さ”、貴女は火の粉から守り抜く”強さ”・・・そう見えたわ」
右ひざを抱える様に座り直す華倶夜。
「そして、アタシが欲しい"強さ"はアイツの眼差しを捕らえて離さない、魅了し尽くす"強さ"」
静かに風が二人の髪を靡かせる。
「・・・"強さ"って、"力"って難しいわね、同じ言葉なのに求めるカタチは人によって様々、"暴力"だって力は力だもの・・・そんなもの要らないけどね・・・いいんじゃない?やめなくて」
「貴女が剣道で強くなりたいなら兎も角、貴女が貴女らしく強くなりたいなら、あのやり方でいいんじゃない?・・・好きよ?アタシは、貴女のやり方」
ハクウに軽く微笑み続ける。
「なんて、なんも知らないアタシが偉そうな事言ってもしょうがないけどね」
「華倶夜さん・・・」
「火の粉を切り払う"強さ"が必要になったら茜嵐さんに借りればいい、守り抜く"強さ"が必要になったら・・・アタシは貴女に力を借りるわ・・・どう?友達なんでしょ?貴女達、なら彼女はこの答えも否定はしないと思うけど、それとも嫌?彼女の力を借りるのは、アタシに協力するのは」
「そんな事っ!!」
首を横に振り強く否定の意を示す。
「なら、いいじゃない・・・さ、帰りましょう・・・心配しているのはアタシだけじゃないみたいだし」
そう言って正面の木を指差す。
木の脇から白と黒の天使型神姫用増設アーマーの一部が見えていた
「・・・あの二人・・・」
呆れたような、嬉しいようなそんな呟きを零すハクウ。そんなハクウの横顔を確認して、ベンチを立ち歩き出す華倶夜。
「え?あれ?華倶夜さん?」
「先約が居るんでしょ?そこに割って入るほど野暮じゃないわアタシは」

どの"強さ"(みち)を選ぶのか
どの"力"(こたえ)を求めるのか
決めるのは全て、貴女 - ハクウ -

ハクウと別れ、武道館正面に向かう曲がり角。
「お節介だったかしら?それとも貴女の役割?茜嵐さん」
首を横に振り否定する。
「私も、彼女に求められれば力を貸す事は吝かじゃないよ」
「なら、よかったわ」
「そして大切な友達を本気で気にかけてくれる人となら、あなたとなら友達になれるそんなあなたになら力を貸してもいいとも思う」
目を見開き驚く華倶夜。
「・・・光栄ね、でもいいの?イグニスなんて問題児が友達よアタシは」
「なら、そのイグニスさんとも友達になれるさ」
「信じるって言うの?随分お人好しね」
「信じるのは私自身の"眼"とハクウさ」
「同じよ・・・まぁいいわ、アタシはこれで失礼するけど貴女は?」
「私の用事は今あなたが片付けてくれたからね、帰るさ」
華倶夜を見送り、ハクウにもう一度目線を送ると優しく微笑んで立ち去った。

撮影日:2008/04/13
posted by 万年睡眠不足 at 23:56 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

2012年07月10日

ときめき神姫学園 4月 CM?

ときめき神姫学園 4月 CM?

送信者 製作第二倉庫

「ちゃんと準備運動しないと・・・」
「大丈夫いつでも戦闘準備OKだから」
「イグニスに怪我させたかったら3tトラックでも無理よ」
「・・・アンタねぇ・・・」

「急がないと航空祭のチケット売り切れちゃいますっ」
「そんなに慌てなくても大丈夫よ」
「あのさ・・・アタシのこの扱いに疑問を感じずにはいられないんだけど」
「あら?歩く手間を省いてあげてんじゃない」
「こうでもしないと人込みはヤダーって来てくれないじゃないですか」
「・・・もぅ、いいです(T_T)・・・」

迷い、傷つき、ぶつかり合う私達
それでも、こんな日々を取り戻せると信じてる・・・

武装神姫ジオラマスタジオ
青春群像劇ときめき神姫学園

− 貴女も入学しませんか? −

撮影日:2008/04/23
posted by 万年睡眠不足 at 00:09 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

2012年07月18日

ときめき神姫学園 5月 遠足 午前 朝の支度と行動予定と

ときめき神姫学園 5月 遠足 午前 朝の支度と行動予定と

送信者 製作第二倉庫

ハァイ、華倶夜よ。

気が付けば遠足当日、ちゃんと準備した?
朝になって慌てたって、何とかなるのはコンビニで手に入る物位よ・・・ま、諦める事ね
ん?アタシ?勿論準備万端よ

それじゃ、行きましょうか?



遠足当日の朝、華倶夜の部屋。
「♪〜♪♪〜♪〜」
ハミングを響かせながらサイハイソックス(太もも中央までの長さの靴下)を引き上げる
「流石にハイキングにヒールは無いわよね」
玄関のハイヒールの横、前日に出しておいた狗駆に目線を送る。
「あれなら、接地面積も大きいし靴自体も頑丈だし・・・」

ピーッピーッピーッ

「沸いたようね」
フィンガーレスグローブに手を通しながら、電子音の発生源−電気ポットを見る。
「これだけあれば流石に今日一日位もつわよね」
電気ポットから保温タンク部分を取り出し確認する。
「うん、OK ね」
普段使わない大きめのバッグの底に収める。
「茶葉よしお湯よし、カップは集まっても三〜四人よね・・・足りなきゃ使い回せばいいわね」
前日も確認したものを再びしまい、姿見の前でチェック。
「アタシも準備よし」
戸締りを確認して、集合場所へ向かう。遠足のしおりの内容を思い出しながら歩く華倶夜。
1.遠足の目的・・・春の深緑にふれ、大自然の恵みを肌で感じる
2.午前中は、緑地公園にてハイキングその後、昼食して帰りのバスの時間まで自由行動
 ただしハメを外さないこと
「自由行動・・・ね、別に元気に運動しろって話でもないし、それこそ大自然に囲まれてお茶ってのも悪くないわよね」
はたと、気が付く。
「イグニスは嫌がるかしら?・・・ま、一応アタシも動ける格好だしどっちでもいいわね」

撮影日:2008/05/21
posted by 万年睡眠不足 at 02:21 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

2012年07月19日

ときめき神姫学園 5月 遠足 午後 華倶夜のお茶会

ときめき神姫学園 5月 遠足 午後 華倶夜のお茶会

送信者 製作第二倉庫




うんいい天気ね、華倶夜よ。

午前のハイキング、それからお昼は如何だったかしら?
・・・アタシには聞かないで・・・お願いだから
気分を入れ替えて自由時間、のんびりすごしましょ?

ようこそ、華倶夜のティーパーティーへ



昼食も終わり担任からの注意事項を受けた学生が、バラバラと行動を始めた自由時間。
「さて、と自由時間ね、絶品の玉子焼きも堪能したし」
「アタシもそろそろ眠くなってきたところだし」
「ここまで来て昼寝?流石、眠り姫ね」
「うっさい、こちとら連日の補習のお陰でオーバーヒート寸前だったんだ・・・」
「日頃の行いね・・・ハクウもどう?紅茶位ならおもてなし出来るけど」
「うん、おもてなしされちゃうね」
わざとらしく、そして恭しく頭を下げ。
「喜んで、姫様」
そう言って辺りを見回すと一つの切り株が目に留まる。
「・・・あれなんかテーブルに使えそうね、根っこも座れそうだし」
切り株の回りに集まると、華倶夜がバッグから色々と取り出し始める。
「うわぁわざわざ茶葉で持って来たんだ」
「折角だからね」
「何が折角なんだか・・・」
「不満なら飲まなくていいのよ」
「いやいやいやいや、不満なんて言って無いデスヨ?」
「ふふふ、色んな種類があるんだね」
「好きなの選んで?それで淹れてあげるわ」
「う〜んと・・・じゃ、これで」
「オッケイ」
木漏れ日と爽やかな風に穏やかな時間が流れて行く。
「さて、と紅茶も満喫した事だし・・・寝るか」
「やっぱり寝るんだ」
「美味しかったよ、ご馳走様」
う〜んと伸びをしながら歩いていく。
「バスの時間寝過ごさないようにね」
「起こしてよ」
「流石に起こしてあげようよ」
「知らないわ」
「鬼」
「あら、アタシは悪魔よ?」
他愛もない会話、切り株に寄り添う花も楽しそうに揺れていた。

「あれ、姫月さんかな?お茶会?楽しそうかも、ねぇ〜混ぜてもらおうよ〜」
「待ってよ〜」

「ようこそ、華倶夜のティーパーティへ」

撮影日:2008/05/24
posted by 万年睡眠不足 at 00:27 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

2012年07月20日

ときめき神姫学園 5月 遠足 午前 ハイキングの一コマ

ときめき神姫学園 5月 遠足 午前 ハイキングの一コマ

送信者 製作第二倉庫




結構いい場所ね、華倶夜よ。

朝っぱらからハイキング?なんて思ってたんだけど案外悪く無いわね
ちゃんと体調整えてきた?
疲れたなんて言ってもおぶってあげないかね

午後のお茶会で美味しい紅茶が飲めそうね



バスが目的地に到着し、注意事項が伝えられると各クラス毎に列んでハイキングコースを
歩き始める。新緑の眩しい季節、野鳥の鳴き声も聞こえるが学校行事の宿命か生徒同士の語らいもそこかしこでも花咲いていた。
そんな中・・・
「あ゛ぁ〜」
「イグニス?大丈夫?」
「何?ハイキングは始まったばっかりよ?いきなりお疲れ?」
華倶夜の言葉を受けてイグニスが牙を剥く。
「誰のせいだっ!!誰のっ!!」
「さぁ?少なくともアタシのせいじゃないわね」
「え?何?何?」
「実はさ・・・」
イグニスが己が身に起きた悲劇をハクウに語る。

それは数日前、神姫学園屋上での事だった。
「あぁ、イグニス良かった居たわね」
「ん?何?」
「ちょっと来てもらえる?」
「何?急ぎ?」
「ちょっとね」
そう言ってイグニスのバッグを持ちつかつかと校内に戻る華倶夜。
「ここで、待っててもらえるかしら?」
華倶夜が机にイグニスのバッグを置いてそういったのは、ある空き教室。
「あぁいいけど何で?」
「直ぐ判るわ・・・頑張ってね」
「は?」
言い残し立ち去る華倶夜と入れ替わりに入ってくる教師。
「手間をかけたな、姫月」
「別に・・・でもちゃんと・・・」
「判っている、ちゃんとイグニスも遠足に参加させるさ」
本人そっちのけで進む話。
「ちょ、ま・・・嵌めたなっ!!」
「精々頑張んなさい?アンタが居ない遠足なんて葉蘭の無いお弁当・・・あ、困らないわね」
「(#゚Д゚)ゴルァ!!」
「冗談よ、アンタが居ないと楽しさも半減・・・”アタシのために”頑張んなさい」
「さぁ〜イグニス君、楽しい補習授業の始まりだ」
「( ;´Д`)いぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁーーーーーっ!!」

「って事があってさ・・・昨日もきっちり補習を受けさせられたんだ」
「・・・あ、あはははは」
苦笑するハクウ。
「自業自得、日頃の行いね・・・やっぱアタシのせいじゃないわね」
「よく言うよ」
なんだかんだ言って案外元気なイグニス。
「あはははは」
苦笑しながらもイグニスを気遣うハクウ。
「ふん」
いつものスタンスの華倶夜。

相変わらずな 3-C の三人組の間でも話の花が咲いていた。

撮影日:2008/05/24
posted by 万年睡眠不足 at 00:47 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

2012年07月24日

ときめき神姫学園 6月 約束の紅茶と美味しい飲み方と

ときめき神姫学園 6月 約束の紅茶と美味しい飲み方と

送信者 製作第二倉庫

遠足は楽しめたかしら?どうも華倶夜よ

約束は守らなきゃと思ってはいたもののなんのかんのでタイミングを逸し続けてたアタシ。
遠足も終わって、試験まで若干の余裕のある今日この頃、気分転換ついでに誘ってみようかしら。

誰かさんは、補習を頑張りなさい。

ようこそ、アタシのお気に入りへ、騒がしい娘はお断りよ?



「誘わなくてよかったの?イグニスの事」
小さな公園に面した、小さな喫茶店−爽やかな風が心地良いオープンカフェ。華倶夜に誘われたハクウが、ティーセットが来るのを待ちながら聞いてみた。
「折角学生の本分を思い出して勉学に励んでるんだもの、水を注したら悪いわ」
そう言って笑う瞳に、補習授業を受けているクラスメイトの姿が浮かぶ。
「いじわる」
「そう?」
小さな笑い声が二人を包んだ。
「お待たせ致しました」
運ばれてきたのはフレーバーティーセットが2つ。
「華倶夜のお勧め?」
「約束したでしょ?おごるって」
「あれは・・・」
「守る為に交わすのよ?約束って・・・それともアタシを嘘つきにしたかったのかしら」
「・・・ホントにいじわる」
「ふふふ」
「もう・・・」
そう言いながら柔らかな香りを漂わせているティーカップに目線を落とす。
「えと・・・」
「どうかした?」
「(そんなに見つめられたら飲み辛いよ・・・)お、美味しい飲み方とかあるの?」
「飲み方?紅茶の?・・・知らないわ、気にしてないし・・・貴女が美味しいと思える飲み方が一番なんじゃない?」
華倶夜の言葉を受けて、カップに唇を触れさせるハクウ。
「あ、甘い・・・」
「ピーチティーよ、少ないのよねフレーバーティーが飲めるお店って」
肘をつき指を組んだ上に顎を乗せた華倶夜は満足気に微笑んでいた。
「はふぅ・・・美味し」
再びカップを持ち上げたハクウが華倶夜を見ると、丁度華倶夜の唇を琥珀色の液体が濡らしたところだった。
(これだけ美味しいんだもん、華倶夜のお気に入りなのも当然だよね)
再びカップを傾けると、ハクウを爽やかで甘い香りが潤す。

セットで運ばれてきたケーキも食べ終わり、ゆったりとした時間が流れていた。温もりの余韻を楽しむ様にティーカップを両手で包み込むハクウ。

カチャン

華倶夜がカップをソーサーに戻す音が響く。

キュッ

唇が触れていた部分を人差し指と親指でつまんで拭う。
「華倶夜?」
「ん?・・・あぁこれ?癖、かしらね?別にルージュを引いてる訳でもないんだけどね」
「ふ〜ん」

店を出て華倶夜を待つハクウ。
「おまたせ」
「ぅぅん、本当によかったの?」
「愚問、約束じゃない・・・それと」
やや声を張り上げて。
「悪かったわねお姫様を独り占めしちゃって」
何かが動く気配がすると、満足したのかハクウに振り返り紙袋を渡す。
「貴女のナイトが味や香りを楽しむ機能があるかは知らないけどね」
「?」
「茶葉よ、淹れ方は中に入ってるわ」
「いいの?」
「貴女のナイトにもお世話になったしね」
踵を返し歩き出す華倶夜。
「今度ここに来る時は・・・」
「今度も二人きりよ・・・イグニスに此処は窮屈、だから此処に来る時は二人きり」
人差し指をくるくる回しながら答える華倶夜。
「ま、三人で出掛ける時は三人で楽しめる場所を探しておくわ」
「うん、そうだね」
「堪能してもらえたかしら?紅茶」
「うん、勿論(それにね、判ったよ。美味しい飲み方・・・"大好きなヒト達と一緒"・・・これが一番だよね)」
「そ?ならよかったわ」
新緑の葉が揺れる中、肩を並べて二人は帰路についた。

撮影日:2008/05/31
posted by 万年睡眠不足 at 01:07 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

2012年07月26日

ときめき神姫学園 6月 夏服・・・はぁあっつ

ときめき神姫学園 6月 夏服・・・はぁあっつ

送信者 製作第二倉庫

ハァ〜イ バテてない?華倶夜よ

夏はや〜ねぇ、暑くてクラクラするわ
・・・冬は冬で似た様な事言うんだけど

衣替えってんでアタシも夏服仕様よ
流石にブレザーじゃ蒸焼きだし・・・

はぁあっつ・・・こんなだらしない格好ヒトに見せられないわね

撮影日:2008/06/07
posted by 万年睡眠不足 at 02:04 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

2012年07月27日

ときめき神姫学園 6月 嫌な事(試験)は忘れて・・・歌っとく?

ときめき神姫学園 6月 嫌な事(試験)は忘れて・・・歌っとく?

送信者 製作第二倉庫

人事は尽くした?じゃぁ、天命を待つだけね、華倶夜よ

よく判らない問題もあったけど、とりあえずは全部埋めたわ、そっちはどう?
たまった鬱憤晴らすなら・・・やっぱこれよね?

飛び入り?勿論歓迎よ



「ま、こんなもんかしらね」
今日までの試験の成果を振り返る。

「さて、と」
荷物を片付け教室を出ようと立ち上がると、梅雨の鬱陶しさを悪化させるような空気を放っている区画を見つける。
「うぅ〜」
「テッサ?」
「姫月さぁ〜ん」
「・・・このジメジメする時期に余計鬱陶しくなる空気を振りまくのやめてくれない?」
「なっ!!せめて事情を聞いて慰める振り位してくださいよぉ〜」
「聞かなくても判るわよ」
「あぅぅ〜」
再び机に突っ伏して凹み続けるテッサと、それを見て肩をすくめる華倶夜。
「ふぅ、試験のツケは結果が出てから払うとして・・・憂さ、晴らしとく?」
「はへ?」
返事を待つ事なくテッサの荷物と手を掴み歩き出す。
「えっ?ちょっ・・・」

「♪絶望〜か〜らの〜♪」
「きゃ〜w」
テッサのジメジメした空気は吹っ飛び、華倶夜にリクエストして歌わせていた。
(なんでアタシが振り付きで歌ってんのよ・・・)
テッサの勢いに負け、華倶夜オンステージであった。
「次は〜」
(ちょ、まだ始まったばかり・・・つか、アタシの意志は・・・)
「姫月さんはこれ、私はこ、あと・・・」
(・・・もう、好きにして・・・)

「♪愛は無限だと♪ ♪口づけて♪」

歌うのも、歌わせるのも、聞くのも大好きなテッサであった。

撮影日:2008/06/21
posted by 万年睡眠不足 at 23:47 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

2012年07月28日

ときめき神姫学園 6月 終わる agony

ときめき神姫学園 6月 終わる agony

送信者 製作第二倉庫

いい感じで盛り上がってるわね、華倶夜よ。

そんな雰囲気に当てられたのね。
少しだけらしくない事をしてみようと思ったのは

この曲自体もかなりお気に入りではあるんだけど、ね。



周囲の盛り上がりに満足げにピーチスムージーを飲む華倶夜。
「この曲だぁれぇ?」
「あ、わたしわたし」
そんなやりとりを聞きながら眺めていた曲のリスト、その一点に目が留まる。
「ふん・・・」

「次の曲は・・・」
「アタシよ」
マイクを受け取りながら振り向き
「そしてハクウ、貴女もよ」
「えっ?」
「この曲は貴女と歌わないと意味がないの、ね?」
「えっと・・・うん」

イントロが流れ歌い出す二人。

♪いつか見た夢♪ ♪届かないつぶやきだけ♪
♪夜の光に包まれて彷徨い行く♪

(何で私が一緒じゃないと意味がないんだろう)
その意味がまだ判らず、華倶夜の表情と歌詞をみながら歌うハクウ。

♪出逢ったあの時に〜♪胸突いた笑〜顔♪
♪護り〜たくて〜ずっと崩れそうな約束を〜♪
♪痛み潰すほどに♪ ♪抱きしめてた〜♪

その歌詞にハッとなり、華倶夜を見る。
歌を止めずに、でも確かにハクウにうなずき返す華倶夜。

ハクウの声に想いが宿る。
♪側に居〜られるだけで〜♪

華倶夜の声が包み込む。
♪同じ時間に〜いられるだけで〜♪

重なる二人の声と想い。
♪遠い記憶♪ ♪蘇る悲しみも温めて行け〜るのに〜♪
♪刻み込まれていた証(しるし)に♪
♪導かれまた倒れる時も♪
♪見つめ〜合った一瞬が千年の記憶を越え〜♪光に変わる〜♪

満足した、そんな表情でスムージーを飲む華倶夜。
「華倶夜・・・」
「エンディングテーマ・・・かしらね?」
「どういう意味?」
「agony − 苦悩って意味らしいけど・・・それは終わり − 一人きりで苦しむのは、ね。」
「・・・なら・・・」
「ん?」
「オープニングだよ、新しい私の、私達の。」
ハクウの言葉にうなずいて。
「気障過ぎ」
「お互いにね」
顔を見合わせると、二人の笑い声が重なった。

撮影日:2008/06/22
posted by 万年睡眠不足 at 23:59 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

2012年08月06日

いつもの私 華倶夜の場合

いつもの私 華倶夜の場合

送信者 製作第二倉庫

「えぇっ!!姫月さんブログやってたんですかっ?!」
今日も今日とて3-Cにテッサの声が響く。
「・・・柄じゃない事は百も承知よ」
そう言いながら、ポータブル PC を弄り続ける華倶夜。
「どんな事書いてんですか?」
「別に大した事は・・・始めたばかりだし」
華倶夜に手の平を出す。
「アドレス下さい」
「手の平に書けと?」
「あ、あやや・・・えと」
慌てて書く物を探す
「此処にメール頂戴、送り返すわ」
手帳の一部を破って渡す。
「は〜い」
返事をするや携帯を弄る。

 (* ^ー゚)V ちゃおv姫月さん
 ブログのアドレスくださいなv

即座に PC を弄る。
「・・・姫月さんシンプルすぎ」
「・・・テッサはスパム扱いっと・・・」
「あぁぁぁっごめんなさいごめんなさいっ!!私をスパムにしないでぇぇ〜」
「さて、と」
帰り支度を整える。
「See You」
「ぐっば〜い」
何となく気だるい放課後の一幕だった。

撮影日:2008/09/16
posted by 万年睡眠不足 at 01:28 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

2012年08月07日

夏を終わらせない

夏を終わらせない

送信者 製作第二倉庫

「ふぅ、こんなもんかしらね」
そう言うと神姫学園図書館の時計を見る。
「・・・頃合ね」
貸し出し手続きを済ませ玄関へ向かう。
「あれ?華倶夜?」
「?・・・ハクウ・・・どうしたの?」
振り返ると声の主、ハクウが居た。
「うん、これ」
そう言って見せたのは、夏休みの課題だった。どうやら同じく図書館に居たらしい。
「気付かないものね・・・流石、無駄に広いだけあるわ」
「華倶夜は?」
「同じよ・・・それと時間調整」
「時間調整?」
「玄関でマスターと待ち合わせしてんのよ」
「ひょっとして・・・デート?」
「まぁそう呼ばなくも・・・無いかしらね?」
「どこ行くの?」
楽しそうに目を輝かせハクウが聞く。
「日本武道館」
「?・・・ライブ?」
「ライブ・・・と言えなくも無いわね」
ふとハクウの脳裏によぎる光景。
「・・・あ゛・・・」
なんとも言い様の無い表情になる。
「良いのよ、そういう目で見られるの慣れてるから・・・この間なんか疲れたOLか?とか言われたし」
「ご、ごめんね、そうじゃなくて」

「・・・デートと言えば、アンタのお惚気報告は無いの?」
「へ?」
「へ、じゃ無いわよ、何の為に下見に行ったのよ?アタシとデートするためじゃないでしょ?」
「・・・た、楽しかったよね」
「本命はどうしたの?って聞いてるの」
「あ゛ぁ、えぇ〜とね、その、上手くスケジュールが合わなかったり・・・別に出掛けなくても一緒なら楽しいしとか・・・」
「あ゛〜〜・・・、次二人とも空いてる日は?」
「今度の〜金曜かな?」
「ふん、そう」
玄関が見える所に差し掛かると声が聞こえた。
「ハクウ〜」
「あ、マスター」
「ハクウっ、と・・・あっ」
声の主が、言葉を続ける前に
「初めまして。ハクウの友人、姫月 華倶夜よ」
非常に態とらしく、無駄に恭しく挨拶をする華倶夜。
(飛んで火に入るなんとやら・・・ね)
「・・・はっ・・・初めまして・・・」
其処に重なる声。
「華倶夜〜食うもん、飲むもん仕入れ完了だぞ・・・ってあれ?」
「・・・アンタ出待ちしてたの?」
あまりにもタイミングが良すぎた。

一通り自己紹介が終わる。
「マスター、今度の金曜日、コナミシーサイドシティに行くわよ」
「おう、行ってらっしゃい」
「アンタも行くのよ」
「ぅぇぇっ何故に?このくそ暑い中、人込何ぞに」
「アタシとハクウが行くからよっ!!」

驚きの声を上げたのはハクウだったが、構わず続ける華倶夜。
「今度の金曜日、忘れたの?街頭プロレス in ・・・」
「よし、行こうっ!!」
「単純・・・ふぅ、そんな訳だからそっちも二人でよろしくね・・・拒否権は無いから」
「「はいっ?」」

待ち合わせ等細かい事は後でハクウにメールする事で落ち着き、後の予定が詰まっている二人は踵を返す。
「じゃ、お二人さん。金曜はよろしくぅっ!!」
大きな荷物を背負い直して歩き出す。
「ハクウ、こんなサービスめったにしないんだからね」※
「華倶夜・・・ありがとう」
「ありがとう華倶夜さん・・・ハクウ、楽しみだね」
「うん」
見送る背中は
「シェリルノームがどうしたって?」※
「ノーザンクロスは良い曲だって言ったのよ」
「激しく同意だ」
とても楽しそうだった。

当日、四人で行動を始めたものの、万年睡眠不足が街頭プロレスの会場から動かなかったため、結局別れて行動したのだった。

ハクウの下見の成果は存分に発揮されたようである。

撮影日:2008/09/19
posted by 万年睡眠不足 at 02:04 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections

2012年08月08日

ときめき神姫学園 10月 高くなる空、近付く運動会

ときめき神姫学園 10月 高くなる空、近付く運動会

送信者 製作第二倉庫

空が高くなってきたわね、はぁぃ華倶夜よ

空が高くなると、運動会が近付く訳なんだけど。
いつも悩むのよね、どの競技に出るか。

これといって、何が得意って競技も無いんだけど・・・

とは言え、やるからには全力を尽くさないとね

ねぇ、アンタは何に出るの?



「ん〜っ・・・っはぁ・・・さ、行くわよっ」
タッタッタッタンッ・・・ボフッ
軽い響きで踏み切ると、バーに触れる事無く分厚いマットに落ちる。
「ふぅ、空が高いわね」
視界を覆う青空に目を奪われる。
(そう言えば、運動会・・・何に出ようかしら)
ぼんやりと考えながらマットを転がる。
(いつも迷うのよね・・・得意な種目がある訳でも無いし)
マットの端に辿り着き、マットに背を向けて立ち上がる。
「そろそろ時間だから片付けて〜」
体育教師の声が聞こえる。
(もう少し寝っ転がってても良かったのね)
そう思うと何だが損した気分になる華倶夜。
そのまま背後に飛んで1/2捻り、450度前方回転して、今度はうつ伏せにマットに落ちる。
誰も見ていない所でフェニックススプラッシュ − 横に180度前方に450度回転する、優れた身体能力と姿勢制御能力が必要となる、さり気に高難易度な事をやってのける。
(ん〜走るなら短距離よね・・・チームワークに縁の無いアタシに団体競技は論外ね)
他の生徒が来て体を預けているマットを片付けるまでそうしていたが、結局種目は決まらなかった。

着替え自席に着くと黒のリボンを解き、ポニーテールから三角ジョイントでツインテールに直していた。
「華〜倶夜、運動会の種目決めた?まだなら、部活対抗リレーの助っ人をお願いしたいんだけど・・・」
「助っ人?剣道部の?結構な人材揃ってなかった?特に茜嵐なら一人で2〜3周させても勝ちそうなイメージがあるんだけど」
「茜嵐怒るよ?」
苦笑いで返すハクウ。
他の部なら兎も角、剣道部の − それもハクウや茜嵐には縁がある、ただ
「アタシ剣道部じゃないしね・・・」
よもや帰宅部で部活対抗リレーに出ろと言われる事はあるまいが、さてどうしたものかと悩む華倶夜の頭にある言葉がよぎる。

 「一緒に騒ぎませんか?お祭騒ぎは」

(クラスメイトのありがたいお言葉は心に留めておくべきよね・・・やっぱり)
「ま、いいわ引き受けましょ。ただし、あくまでもアタシは保険、流石に正規の部員差し置いて出る訳にも行かないわ。人数が揃わなかった時のためとでも思っていて・・・実際、そんなに足が速いって訳でも無いから期待されても困るし。」
「ありがとうっ華倶夜っ」
ま、こういう事も悪くは無い、そんな事を思っていると
「そちらのありがとうついでに、私のお願いも聞いていただけると嬉しいのですが」
其処には、薄紫の髪を揺らして微笑むHMT型神姫が居た。
「お断りよ」
「「えっ?!」」
華倶夜の言葉を聞いて二姫が笑顔のまま凍る
「内容も判らないのに安請け合いは出来ないわ・・・と言うか、アンタ誰?」
「・・・そ、そうでした、私保健委員の委員長の・・・」
「保健委員に用は無いわ」
「いえ・・・私達が姫月さんに用があるのですが」
「ふん・・・何?」
「毎年、運動会で無茶をするヒトも多く、今年は保健室とその隣の教室を救護室とする事になったんです。そこで、日射病や脱水症状予防の観点から救護室に休憩所を設ける事にしたんです。運動会実行委員からの依頼なんですけどね」
「休憩所?」
「はい、飲み物と少しの席を用意して体調を崩したヒト達の休憩場所にと」
「サボリ魔の格好の溜まり場ね・・・で、アタシに頼みって?」
「・・・否定はしませんが・・・あ、はい。遠足でのお茶会の評判を聞きまして、休憩所の担当をお願いしたいんです」
「お断りね。お茶会はほぼ内輪の話、全校行事の企画と一緒にされたら困るわ。」
「え・・・」
暫く交渉は続いたが、華倶夜が首を縦に振る事は無く、保健委員委員長は「また来ます」と肩を落として教室を出て行った。

「・・・でも、引き受けるんでしょ?華倶夜」
「アンタねぇ今のやり取り聞いてなかったの?」
にこやかに聞くハクウに憮然と返す華倶夜。
「聞いてたよ・・・でも、引き受けるんでしょ?」
「・・・はぁ・・・良く判ってるわね・・・でも一回は断っとかないと、文化祭とかでも何か押し付けられたら困るもの。」

後日、再び訪れた保健委員委員長に幾つかの条件 − 一人で対応しきれないし、競技に参加/観戦/応援する間の人員的サポート等などを認めさせ、渋々という印象付けを忘れずに引き受けるのだった。

撮影日:2008/09/27
posted by 万年睡眠不足 at 01:48 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 SymphonyRondo Fragments of the Recollections