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2009年12月09日

第2話 昨日の友は今日の敵

同じ趣味を持つ者同士、意気投合する巴と華倶夜
約束のプロレス観戦の日が訪れた

 

武装神姫 OriginalRondo

オンナ ノ タタカイ

第二話

昨日の友は今日の敵

 
始まります。
第2話 昨日の友は今日の敵

「あ、とも?この間はごめん馬鹿な奴で」
「あ、さっちん。あぁ〜アレねもうどうでも良くなったからさ」
自室のベッドに寄り掛かって携帯電話に答える巴。
「さっちん言うなっ!!ってどうても良くなったって何?私の汚名挽回、名誉返上のチャンスは?」
「どっちも間違ってるって、汚名返上・名誉挽回ね」
そう答えると、紡との事を話す。
「・・・ごらぁっ!!ともぉっ!!」
「えっ?なっなんで怒ってんのっ?!」
「彼氏居たんなら先に言えぇっ!!紹介した私が馬鹿みたいじゃないっ!!」
「か、彼氏っ!?」
「表情がどうとかっ隣で見てたとかっ!!今度出かけるって完全にデートじゃんっ!!」
「親友だよっ!!つんが彼氏とかありえないしっ!!」
「親友?男と女の間で友情が成立する訳ないじゃぁ〜ん。絶対気があるねそいつ。ていうかともだってまんざらじゃないんでしょ?」
「だから違うってっ!!」
しばらくの間この問答は続いたが結局、理解は得られなかった。

そして、プロレス観戦当日。待ち合わせのコンビニにて。
「食べ物〜飲み物〜っと。巴はどれにすんだ?」
「え?あぁえと〜」
「・・・どうした?何か変だぞ」
「何が?」
「いや、お前が」
「んなっんも・・・別に何もないよ」
「そか?」
「そうそう」
「そう?アタシから見ても変よアンタ」
バックパックのサイドポケットから顔をのぞかせている華倶夜が言う。
「華倶夜まで・・・とっととレジ済ませて行こ、つん」
「ふん?まぁよし、レジ済ませて行くか」
「・・・ったく、さっちんのせいで変に意識しちゃって・・・」
レジで支払いを済ませ、ビニール袋を持つ紡の横でつぶやく巴。
「何か言ったか?」
「え?ううん何も・・・」
「ふん?」
「ふぅ〜ん・・・」
「ほら、とっとと行こ」
きょとんとした表情の紡と訝しむ華倶夜を置いて、自動ドアをくぐる巴。

「よし、売店売店っと。KENTA の T シャツニューバージョン出てるっ!!」
「私はぁ〜」
「鬼嫁で良くね?」
「誰が鬼よっ!!」
「アンタ嫁には文句無いの?」
「は!!あ、あるに決まってるでしょっ!!誰が嫁よっ!!」
巴の右掌打が顎を打ち抜き、膝から崩れ落ちる紡。

理不尽な掌打

「ぐほぉっ・・・」
「ったくっ!!」
「理不尽だろそれ・・・」
売り子さんの呟きは尤もだった。
「・・・」
崩れ落ちた紡の肩に座る華倶夜は思案気な表情だった。

「結構良い席だね」
「二階席とは言え、こんだけ前ってのは良いわね」
「さ、エネルギー補給エネルギー補給」
何とか復活した紡と入場待ちの列に並び、入場すると割り振られた席は西側二階席前の方だった。試合開始前の僅かな時間にコンビニで購入したサンドイッチや菓子パン、飲み物を取り出す紡。
「つん、対戦カードって・・・」
「もぐもぐ、んぐっ・・・っとパンフ見ろ、あむっ」
「つん・・・アンタねぇ」
「今食わないで何時食うんだ。お前もパンフ買ってたやん」
「もう五分も待ってればアナウンスが入るわよ」
「ぐっ・・・」
「げっもうそんな時間か、あむあむ・・・よし、後は合間に食べるお菓子っと」
ゴミをビニール袋に詰め込むと筒状のパッケージに入ったポテトチップを取り出す。
「確り蓋が閉まるのがありがたいよなぁ・・・っと、さぁ準備完了、どんと来いっ!!」
しばらくすると会場にゴングの音が鳴り響く。
「本日はプロレスリング NOAH 武道館大会にご来場いただきまして、誠にありがとうございます。本日の対戦カードを発表いたします。」
「「「「おぉぉぉぉっ!!」」」」
アナウンスと共に場内から歓声があがり、続く対戦カードに拍手や選手の名前を叫ぶ声が響く。
「以上、全七試合最後までお楽しみ下さい。プロレスリング NOAH 武道館大会、試合を開始いたします。」
「「「「おぉぉぉぉっ!!」」」」

場内に入場曲が流れ始めると期待を込めて選手の名前が叫ばれる。
「KENTAッ!!頼むぞっ!!」
ゴングが打ち鳴らされ、お互いの出方を見る静かな立ち上がりを観客は固唾を呑んで見守る。そして、戦況が動き始めお気に入りの選手が不利になれば一気にヒートアップする声援。
「「「「あ゛っあ゛ぁぁっ!!」」」
そして逆転。
「「「ぃよっしっ!!」」」」
会場が一体となるカウント
「「「「ワンッ・ツーッ・スリーッ!!」」」」

「本日の試合は全て終了いたしました。最後までのご観覧ありがとうございました。」
アナウンスを聞きながら、帰り支度をする面々。
「いやぁ〜叫んだ叫んだ」
「トータルで言えば磐石の試合運びだったわね」
「そろそろベルトに絡まないのかな?」
興奮の余韻に浸りながら武道館を出、地下鉄に乗る三人。
「そだ、時間も時間だし飯食って帰ろう」
「う〜んそうだね、近くになんかあったっけ」
「あるだろ、スパゲティでもラーメンでも」
「・・・あぁっあったね」

最寄り駅で降りると近くのスパゲティのお店に入る。テーブルに華倶夜と携帯をおろすと早速メニューを眺め注文を済ませる。
「よし、注文終りっと、トイレ行ってくるわ」
「ん?あぁうん」
席を立つ紡を横目に携帯電話の上に座る華倶夜が巴に話しかける。
「アンタさ、今日やけにアイツの事気にしてたわね」

口論

「へ?」

「どした?」
あまりにも素っ頓狂な声が響いたので、紡がわざわざ戻ってきて様子を伺う。
「なんでもないわ」
「そか?」
「えぇ」
「ふん」
華倶夜の答えに再びトイレに向かう紡。
「・・・ふぅ何て声出すのよ」
「だ、だって華倶夜が変な事聞くから」
「・・・変って、気が付かない方がどうかしてるわ」
「あぅ・・・ん〜」
口篭るが黙秘は許さないとばかりの華倶夜の視線に耐えかね、携帯電話で交わした友人との会話をかいつまんで話す。
「・・・呆れた、じゃぁ何?ちょっと言われたから意識したって事?」
「だってぇ」
「・・・安いのね人間の女って」
「は?どういう・・・」
「だってそうでしょ?紹介された奴にぼろくそに言われて、アイツに優しくされたから気になりましたって、軽いじゃない」
「な、何もそんな言い方」
「他にどんな言い方があるのよ、中学三年間一緒のクラスだったんでしょ?三年間アイツの何を見てたのよ」
「だから親友だって」
「ならこれからも親友で良いじゃない、親友だから理解を示したで」
「だから、さっちんが」
「アンタがそういう目で見てるんでしょ、ったく。こういう時、自分が神姫でよかったって心底思うわ」
「・・・何それ」
「アンタ達人間の女と違って神姫は最初で最後、一度限りの恋に命を懸けるわ。」
「恋って、神姫でしょ?」
「マスターによ、文字通り一度限り命がけの・・・終われば最後、CSC を抜かれ死ぬだけの」
「そんn」
「次も代わりも無い。メンテさえ受けられれば半永久的に生きられるアタシ達と、いつか必ず死ぬ人間への・・・いつか必ず終りが来る」
「神姫が恋なんてっ!!」
「親友への優しさを周りの言葉で都合良く受け取るアンタよりは、少なくとも一途よ。下心はあってもね」
「だから私はそんな目で見てないってっ!!」
「じゃ、今まで通りね。男女でも親友同士。」
「それを決めるのはつんでしょっ!!なんでアンタがっ!!」
「そんな容易くふらつく気持ちで、アタシのマスターに手を出すなって言ってんのっ!!」
「何を騒いどんのだ?」
ひょいと顔を出す紡。
「そろそろ KENTA がベルトに絡んでも良いんじゃないって話よ、そしたらシングルよりタッグだって言い張るのよ」
「っ!!」
巴が言葉に詰まるのに気が付く事も無く、頷きながら席に着く。
「成る程ね、確かにタッグが先だろうなぁ外に流れてるから早いうちに回収せんと」
「そ、そう。KENTA と石森なら・・・」

話題転換

「・・・まぁ確かに放って置く訳にもいかないわね」
意味有り気な視線を巴に向けながら同意する華倶夜。そうこうしているうちに頼んだ品物が届き始め、一見する分には楽しげな食事風景になっていた。

「じゃぁな」
「うん、今日はサンキュー」
そう言って紡を見送ると自室に戻る巴。バタンッという音と共に自室の戸を閉める。
「巴さんお帰りなさい」
「・・・な、何なのよっ!!あの小娘っ!!人を尻軽女みたいにっ!!ムッカッツックーッ!!」
「と、巴さん・・・?」
「聞いて鈴っ!!」
「は、はいっ!?」
一連の出来事を鈴に話す巴。
「え、えとプロレス観て来たんですよね?」
「うん、KENTA は最高だった、でも華倶夜は最悪だった」
「そこは離して考えて・・・その華倶夜さんって凄いヒトですね」
「なによ、鈴まで華倶夜の味方するの?」
「えと、そうではなくて。私も同じ神姫だけど、そこまでは断言できないかな・・・ましてや人間に啖呵切るなんて、ちょっと凄いよね」
「あのねぇ、自分のオーナーが尻軽女呼ばわりされたんだから少しは私の怒りに同調してよ」
「それは巴さんが本気なら尻軽って事にはならないでしょうから、巴さんの気持ち一つの問題じゃないですか?」
「だから、なんで私がつんに本気なのよっ!!」
「じゃぁ遊びなんですか?」
「そうじゃなくてっ!!・・・もう〜っ!!全部華倶夜のせいなんだからっ!!」

「と、言う訳で私は華倶夜をギャフンと言わせたいのっ!!」
「いや、その訳の部分が全く説明されてないんだが」
「って言うか図書館じゃ静かにしようぜ」
巴が拳を握り締め宣言したのは近所の図書館。鈴にありったけの愚痴を零し宥め賺され、その夜は落ち着きを取り戻し大人しく眠りに付いたが、夜が明けると再燃する怒りに任せ高城恭介と佐伯孝文を図書館に呼び出しそろった瞬間の一言であった。
「だから、華倶夜にギャフンと言わせたいのよ」
「どうやって」
「私が殴りつける訳にはいかないでしょ?」
「バトルロンドってことか?」
「やってるんでしょ?」
「神姫は?」
「これから育てる」
「「・・・」」
一瞬の沈黙の後、巴の右肩に孝文が手を置き言った。
「悪い事は言わん。止めておけ。」
「なんでっ!?」
恭介が続ける。
「華倶夜は神姫タワー Akiba のランカーだ、急拵えで挑んでどうにかなる相手じゃない・・・というかだな」
「何?」
「この話、紡に聞かれちゃまずいんだよな?」
「まぁ・・・敵だし」
「なら場所を変えよう、ここは紡もよく来るし・・・何よりいい加減周りの目線が痛い」
「「あ」」
自分達を取り囲む状況に気が付き、そそくさと図書館を後にする一行。そして、移動した先は・・・。
「何故にネカフェ?」
「紡はこんなとこまず近寄らない。それと、巴にはこれを見せておきたかった」
割り振られた個室の PC に向かいブラウザを操作しながらそう言うと、孝文はある動画投稿サイトを表示させた。
「・・・華倶夜のバトル?」
「そ、対戦相手はスペックも装備も華倶夜の格上・・・この一戦が一番判り易いと思う。」
動画を見始めて 10 分近くが経過すると。
「あっ!!危なっ!!・・・ぃよっしっ!!・・・って何で応援してんのよっ私っ!!」
「思わずな・・・で、ポイントはもう少し・・・そこから」
「・・・このムーブ KENTA じゃ・・・ってフィニッシュはファルコンッ?!」
「最近は更に、対戦相手が見当違いなところを攻撃したり、防御したり・・・恐らくはフェイントをかけているんだろうが、どう考えても一筋縄ではいかないぞ」
「む、むむむむむ・・・」
「華倶夜姉様にまだ起動させてない神姫で挑むなんて無謀だね・・・と言うか、僕としては姉様の妹として認めてもらいたい都合上、マスターにも華倶夜姉様の敵に為る様な事はして欲しくないんだよね」
恭介の肩に座るリペイント悪魔型神姫 姫月朔夜が言った。
「その娘・・・恭介の?・・・言いたい事が、まぁ山程あるけど、お願い、力を貸して」
「なんでそこまで拘るんだ?」
「それは・・・言えない、けど私の意地に懸けて避けて通れない道なのよっ!!」
「ふむ・・・」
「手は・・・無い訳じゃない」
思案気な恭介の横で孝文が言った。
「あるのっ?!」
「ただ、既に知れている事だし、それでも華倶夜の最近の戦績は好調を維持してる。意味判るよな?」
「うん」
「佐伯、そんな安請け合いを」
「高城、華倶夜の格上相手の試合は何度と無く見てきた。この試合成立すれば圧倒的格下相手の試合・・・俺は見たいぞ、普通にやったらただ一方的に為るだけのバトルを華倶夜がどう成立させるか。」
「御門の神姫が成長する間にも華倶夜だって成長するんだぞ」
「勝敗じゃねぇよ、俺が見たいのはそこでやり取りされる感情だよ。それに一矢報いるかもしれないだろ?・・・それと朔夜もどうやって華倶夜に認められようとしてるか知らんが、利用すりゃぁいいじゃん」
「む?」
「は?」
恭介と朔夜が疑問符を頭に浮かべると、孝文が返す。
「起動したての神姫が華倶夜を唸らせるような成長を見せれば、その成長を手助けした朔夜も認めない訳にはいかんだろ?ついでに自分自身も成長させれば一石二鳥、利害は一致するだろ?」
「起動したてならそもそも僕にだって勝てないよ、なのになんで僕が強くなるのに役に立つってのさ」
「・・・いや朔夜、お前が成長しなければならないのは強さじゃない、心だ。なら、名案かもしれんな。華倶夜も妹分の面倒を見ている・・・他者と関わる事、心の成長には手っ取り早いかもしれないな。」
「決まりだな」
「ぅぐぅぅ」
「サンキュー、二人・・・じゃなくて三人共。絶対に華倶夜にギャフンと言わせてやるんだからっ!!」
既に根本の目的がすり変わってしまってはいるが、ここ対華倶夜決戦同盟が組まれたのであった。

続く





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posted by 万年睡眠不足 at 17:36 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 武装神姫 OriginalRondo オンナ ノ タタカイ
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